2025/08/31 20:15


【ストーカー対策】身近に潜む危険から身を守るには?

「略奪型ストーカー」の手口と自衛策を解説


​2025年8月20日、神戸市で24歳の女性が殺害される

痛ましい事件が起きました。

逮捕された谷本将志容疑者(35)は、

被害者と面識がなかったとされています。


​この事件は、「SNSをやっていないから大丈夫」

という安心を打ち砕く、極めて深刻なストーカー被害の実例です。



容疑者は偶然見かけた女性を一方的にターゲットにし、

わずか数日で職場や自宅を特定。


SNS経由ではなく、現地での物色・尾行による犯行でした。


​これは、誰にでも起こり得る恐怖を突きつける事件です。




​神戸市ストーカー殺人事件 発生から逮捕までの経緯


警察の調べによると、容疑者は被害者について

「全く知らない人」と供述しており、

被害女性にも警察への相談歴はありませんでした。


  • 8月17日: 容疑者が神戸市入りし、ホテルに滞在。
    別の女性を尾行し、オートロックをすり抜けマンションに侵入するも、
    女性が機転を利かせ難を逃れる。


  • 8月18日~19日: 被害女性の勤務先付近に出没し、
    防犯カメラに複数回映る。
    この間に、女性の行動パターンや自宅を割り出したとみられる。


  • 8月20日(当日): 退社した女性を約50分間尾行。
    自宅マンションまで追いかけ、エレベーター内で襲撃した。

​まさに**「気づかぬうちに命を狙われたケース」**だったのです。

見過ごせない「略奪型ストーカー」の危険性


​ストーカー問題に取り組む専門家は、

このケースを**「略奪型のつきまとい」**と指摘しています。


従来のストーカーは元交際相手など

「人間関係がある」ケースが主でしたが、

略奪型には以下のような特徴があります。

  • ​被害者は加害者と無関係
  • ​短期間で衝動的に標的を決定
  • ​執拗な尾行や張り込みで個人情報を割り出す


​こうしたタイプの犯行は、


被害者自身で防ぐのが非常に難しいという現実があります。


そのため、個人の自衛策だけでなく、


司法や医療が連携した加害者への治療プログラムなど、


社会全体での仕組みづくりが必要だとされています。



​いますぐ始めるべき「現実的な」ストーカー対策


​この事件から、私たちは何を学ぶべきでしょうか。

完全に被害を防ぐことは難しくても、

危険を回避するための「現実的な対策」はあります。


​1. 日常行動のパターンを崩す

  • ​通勤・帰宅ルートを毎日変える

  • ​コンビニやスーパーの利用場所を変える

  • ​夜遅い時間の一人歩きは極力避ける


​2. 小さな違和感に早く反応する

  • ​「よく同じ人とすれ違う」
    「自宅の近くで待ち伏せされている気がする」など、
    小さな違和感でも見逃さない

  • ​違和感を覚えたら、日時と状況を具体的に記録する。

  • ​「気のせいかも」と思わず、早めに警察や専門機関に相談する。

​3. 住居・職場のセキュリティ強化

  • ​オートロック付きマンションでも、
    不審者と一緒にエントランスに入らない。

  • ​録画機能付きインターホンを設置し、
    来訪者を記録する。

  • ​郵便受けや表札から個人情報(フルネーム、勤務先など)
    が特定されない工夫をする。

​4. 防犯グッズ・緊急手段を常に準備

  • ​いざという時のために、
    防犯ブザーや緊急通報アプリを携帯する。

  • ​夜間は防犯ライト付きのGPSアラームなどを活用する。

  • ​身の危険を感じたら、とにかく
    **「その場から離れる」**ことを最優先に行動する。


​「私には関係ない」ではない。命を守るために必要な心構え


​今回の神戸の事件は、偶然の出会いから、

一方的な執着、そして命を奪う犯行へと

エスカレートする恐ろしさを改めて私たちに突きつけました。


​「被害者意識」を持つことは、

決してネガティブなことではありません。


自分の身を守る最低限の自衛策を講じ、

家族や地域と情報を共有し、

社会全体で加害者を抑止する仕組みを作ること。


​これらを組み合わせることで、

同じ悲劇を繰り返さない道が開かれます。


​「私には関係ない」ではなく、

今この瞬間から防犯意識を高めることが、

私たち一人ひとりの命を守る第一歩です。


こんなはずじゃなかったのに…となる前に

防犯対策をお願いします。


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